こんにちは。
はなアンニャー(@hanadeso3)です。
さて、与論島に移住された方や、与論島好きな方がよく言われるのが、
与論島の方言を話せるようになりたい。
なのですが、わたくし、与論島に移住して、15年。
それなのに、いっさい聞き取れませんし、しゃべりもできません。
ちょっとした単語くらいしかわかりません。
ほんとに、聞いていると宇宙語のようで、しかも、こんな小さい島なのに、地域によって、また方言が違うとか、すごいです。
与論島の方言を方言で言うと、
ゆんぬふとぅば
というのですが、じつは意外と法則みたいなものもあって、これマスターできたら、けっこうかっこいいです。
目次
与論島の言葉ゆんぬふとぅばが難しすぎる件について
さて、本日はいつも困ること、ちゅーか普段はまったく気にならないので気にしてなかったのですが、こないだのじーちゃんのお葬式です。(もう3年くらい前の話ですが・・・)
もう、最初から最後まで全部、与論島の言葉が満載すぎて、正直、みんなが何を言っているかよく分からないことがありました。
普通の会話から喪主の挨拶から全部。進行もなんもわかりません。
なにかしら質問されてもちんぷんかんぷん。あわあわするだけ。
病院で働いていたときは、話すのはじーちゃんばーちゃんですので、みんなゆんぬふとぅばで話すのが当たり前でした。
なんとなく、なんて言ってるか流れで判断して、相づちうってましたが、ほんとは全然違ってるかもしれんなと思いながら、その場にいました。
それを見たひとに
「すごい、方言わかるんやね!」
とよく言われてましたが、いえ、まったくわかりません、雰囲気で勝手に解釈してるだけでした。
ほんとに、雰囲気で誰かの悪口言ってるとかは、わかるようになります。
標準語がいきなり、方言に変わったりするので。
そういえば、方言とは関係ないですが、昔、全然日本語を話せない外国の観光客のひとが外でやってる飲み会に参加したそうに見えたので(あくまでも、わたしにはそう見えた)、思いきって
と、話しかけたら、なんでか無言で逃げられました。
あれ??
めっちゃ、思いきったんですけど?
だから、知ってるゆんぬふとぅばがあっても間違ってるような気がして話せないんです。
合ってるのか合ってないのかもわからないし、なんか恥ずかしいし。
山口県長門市の方言じゃったら、生きた化石なみに話せるんじゃけど。
もうちょっと若いおばちゃんたちにいたっては、こそこそ方言でしゃべりはじめたら、それは誰かのウワサ話だと思ってるので、聞かないようにしてます。
悪口や変なうわさばなしを話しているときは、雰囲気でわかるようになりますよ。
たびんちゅが知りたい与論島方言
そういえば、うちの薬局に定期的によそのいろんな病院から応援薬剤師として来てくれている人達がいるのですが、まだ若い子たちは、この難関方言を気に入って、
「むかついたときは、与論島の方言を叫ぶことにします」
と、あまりよろしくなさげ?な方言を必死に覚えて帰って行きました。
たとえば、
ぱんかた!→あほ!元々は歯抜けって意味じゃないか?とだんなが言っています。
ぷりむぬ!→いかれてる
ぱーとぅー!→この鳩(鳩じゃだめなの?)
やらのことばをおぼえてました。言っておきますが、わたしが教えたんじゃありませんよ!
わたしはさっぱり知りません。
病院で働いていたゆんぬんちゅが丁寧に紙に書いて教えてました。
しかし、一体どんなストレスが・・・・たしかに、なんもわからんひとに思い切り、面と向かって文句言えたら気持ちいいと思いますが、はて。
いきなり、ぱんかた!とかわけもわからず言われたらえ???てなりますね。
この言葉、使ってもらえたのか気になるところです。
意味は全部、だんな氏監修ですので間違いあらばご指摘ください。
だんな氏は、れっきとしたゆんぬんちゅですが、方言はあまり知らないのです。
40代くらいになると、あまり方言を知らない人が多いですね。
与論島の『ありがとう』は絶対におぼえておくべきワード!!
さて、ここからは与論島に遊びに来る前に覚えといたらかっこいいぞ!!な与論の言葉の代表格。正直、これ以外よくわかりませんが。
ユンヌフトゥバの基本中の基本?です。
漢字で書くと、尊加那志。尊が尊い、感謝の意味を表す言葉。加那志は尊敬の意味を表す接尾語。~様とかの意味だそうです。
よく、実家で「うやがなし」という言葉を聞いていたんですが、これは親に対する尊敬語なんですって。うやは親。
と言って、かーちゃんが病院に食事介助に行っていたのを思い出しました。
大好きなとーちゃんかーちゃんのところに会いに行く。という意味でした。
与論島のひとは、親を大切にするひとが多いです。病院で見ていてもすごく思いました。
こんなに、親の食事介助に毎食家族が来るところなんて、あまりないのではないでしょうか?
最近は尊々我無と書くことがあるようですが、これは当て字で、本当は前者の尊加那志が正解のようです。
たしかに、我無ってなんだろうと思いますね。自分がない?
とーとぅがなし。ありがとう。
これだけ知っていれば、与論島のみんなと友達になれるんじゃないかと思われるくらいステキな言葉です。
さっきのぱんかたとかとはエライ違い・・・
息子は小学校でユンヌフトゥバ習ってるんですが、家ではまったく使わないのに、外でありがとう。というときは必ず、
と言ってるのに気づきました。
聞いてみると、息子なりの使い分けがあるようです。ほんとに家では聞いたことないのですけど。
与論島の言葉ユンヌフトゥバの法則
私、じつは与論民族村の『ユンヌフトゥバで話そう』ていう本、持ってるんだけど引っ越しのときから、どこに行ったやら・・・今度、探してじっくり読みます。
ちらっと調べると、
与論の言葉にはちょっとした法則があるのです。
オ母音はウ母音に、エ母音はイ母音に。
カはハ。
スはシ、ツはチ。
ハ、ヒ、フはパ、ピ、プに。リはイに。
・・・・・とか、いろいろあるようです。
むずかしいな。書いてみてもちんぷんかんぷんすぎる。古文とか苦手なので。
おや→うや、かめは、はめになるのかな?
はな→ぱな。しるはするって言ってますね。
短い単語しかまだよくわかりません。
これは勉強が必要ですね。
でも、ずっと聞いていると、だんだんわかってきて、いつのまにか、口から出ている言葉もあります。
ゆんぬふとぅばを話すひとと生活するのが、いちばんの近道でしょう。
とりあえず、
があれば、なんとかなります。
あとは、うぷ(じいちゃん)、ぱーぱー(ばあちゃん)が、使えれば、お年寄りと仲良くなれます。
最初にも書きましたが、地域差もありまして、茶花と東区では、方言がちがいます。
茶花のひとも知らない言葉が東区にはあるのです。
わたしには、東区のひとは早口すぎて、まったく聞き取れません。
うちのうじゃ(おじさん)だけかもしれないですが・・・
与論島の方言をマスターしたい方は、与論民俗村へ行ってみましょう。
外国人観光客のエピソード変な宗教勧誘だと思われたんじゃ…