さてさて、冬になると与論島じゅうに見られる光景があります。
でっかいトラックによく落ちないなぁ~と感心する山積みのサトウキビ。
やっぱり少しは落ちてるんだな、道路にちょこちょこ落ちてるサトウキビ。
朝から夜遅くまでサトウキビを刈る人々。
与論島で一番でかいかもしれない煙突からもくもくと立ち込める煙。
与論島じゅうに広がるサトウキビのかほり・・・
山口の実家のとーちゃんが与論島に来たとき、興味津々だったハーベスター。
(ちゅーことは、去年は4月もまだキビ刈りしてたんだな・・・)
これぞ、まさしく!!与論島の冬の風物詩、キビ刈りの風景!!!
目次
与論島で、いつもよりはやくキビ刈りシーズンが到来する
わたしは、与論島に住んで10年、1回たりともキビ刈りしたことないんでね、なんだかエラそうには書けないんですけど、キビ刈り始まってますよね!!
でかいトラックになんで落ちてこなんだ??後ろを走るのが怖いぞ!!ってくらいの山積みのサトウキビちょこちこ見かけるようになりました。
与論島製糖、25年ぶり年内操業 – https://t.co/QS3HcbhFDZ
— 南海日日新聞社 (@nankainews) 2017年12月15日
去年、5月までかかってしまったので反省して、早めに始めたんだそうです。
普段は大体、年明けの1月から始まります。
反省をいかす!!さすが!!!!
職場にも、キビ畑持ってる人がいて、これから休みのたびにキビ畑に行かんといかん・・・と、まだまだ始まったばかりなのに憂鬱そうでした。
どうやら、キビ農家さんには、いついつまでに刈るサトウキビのノルマがあるらしく、そのノルマを達成するために雨の日でも、雨ガッパをはおってキビ刈りをしなければならないんだそうです。
思った以上に過酷です。
だけど、友達の中には、キビ刈り大好き!!な人もいたのでじつは楽しいのではないかと、少しやってみたい気もしてます・・・
ほんとにやったことないの。
うちは、だんなさんの実家も農家じゃないし。
今年は台風も来なかったから、サトウキビはすくすく育ってるのでしょうか??
それとも、雨が全然降らなかったおかげで、そうでもないのでしょうか???
与論島のリゾートバイトは、海やホテルだけではない!!
与論島の夏のリゾートバイトといえば、海やホテルのバイトが思い出されますが、冬にだってリゾートバイトはあるのです!!
このキビ刈りがそうです。
沖縄でも、毎年いろいろな離島に日本じゅうからアルバイトさんが集合するって聞きました。
与論島にも来ているはずです。昔、キビ刈りのバイトしてる人が
「与論島で一番いいバイトだ」
って言ってました。
キビ刈りだけでなく、製糖工場で働くバイトもあります。夜勤もあるようです。そして、大きなお風呂に入れるとのウワサです。工場で働くほうが、キビ刈り部隊より体力的には楽そうですね。
だけど、わたしはあの独特なにおいがキツイときがあるので、工場勤務より現場に出たいですな。
夜遅くまでやってるからすごいです。与論島の人たちってこんなに働き者だったのか!!と驚きます。
そして、夜、疲れ果ててオーシャンマーケットにお酒やお弁当を買いに来る人々が現れます。
毎日、お疲れ様です。
与論島、キビ刈りってどーやってするの??
はい、やったことないから、まったく分からないので調べてみました。
まず、サトウキビの根元を斧でたたき倒して、それを山のように積み重ねます。このサトウキビの山をたくさん作ります。
それから、積み重ねたサトウキビの葉っぱをキビ刈り専用のカマではぎとっていきます。このカマは見たことありますが、二股に分かれていて、なんとも不思議な形をしています。
葉っぱを落とした後は、大体20本くらいの束にして白いキビひもというひもで2箇所くくります。そのひとまとめにされた束を道路そばに積み重ねておきます。
すると、サトウキビ運搬用の大きなトラックに拾われて製糖工場に運ばれていきます。
このトラックには3~4トンものサトウキビが積まれるそうです。
それが、ほとんど落ちずに工場に運ばれてるのがすごい。プロの技です。
書いていると、けっこう過酷でめっちゃ汗かいて疲れそうなこのキビ刈り。なんなら、この時期、めっちゃ痩せるんじゃないの??と聞いてみたら、そんなことはない!!そうだ。
与論島の人、いや、沖縄でもそうだった。
朝の10時と、昼の3時のおやつターイム!!は、過酷な労働には必須なのです。そして、ここで食べるおやつは、もはやおやつと名乗るものではないのです!!
てんぷら、おにぎり・・・・おかずでしょ??
そして、サトウキビを育てているくらいだから、甘が多い与論島民は甘いお菓子もたくさん食べるんです。痩せる気がしない!!!
昔、宮古島に2ヶ月住んでいたときも、友達が毎日、タバコ畑にバイトに行ってたんですが、日に日に太くなっていくのを目の当たりにしていたので、与論島も一緒か~と妙に納得しています。
最近は、大きな畑はハーベスターというカラフルな重機でキビを刈りまくるという、革命が起きていてだいぶ楽チンになったみたいですが、小さい畑や隅々は手で刈らないといけないみたいです。
やってみたいような、やってみたくないような・・・
カマを使うときいは、コツがあるみたいですよ。そして、上手な人はものすごい早いらしい。そして、好きな人はキビ刈り大好きらしい
この時期、与論島から病人が消える・・・・・
この時期、1月~3月にかけて、不思議な事に病院に来るひとがいなくなります。キビ刈りが忙しくて来れないそうです。
来なくて、キビ刈りできるんなら、元々病院来なくていいんじゃないの??って正直思いますけど。
それだけ、このキビ刈りが与論島の人たちにとって、大事な行事だということが分かります。
逆に、ケガで来る人は増えます。
カマで切ったり、サトウキビそのもので切ったり・・・
みなさん、ケガには十分注意してくださいね。
このサトウキビ、味がいいのもちのろん。料理にも使いやすいので、わたしの実家のかーちゃんにもすこぶる評判がいいです。
サトウキビから作られるキビザラは、砂糖ではありますが、まだ精製の途中の段階で、苦味やアクを取り除き、まろやかな甘さになっています。独特のコクもあります。
黒砂糖とグラニュー糖の中間のポジションにあり、ミネラルが豊富です。
このきびざら、微妙なバランスでキビザラとして君臨しているので、何度も試行錯誤されてできたものです。だから、少し値段が他の砂糖よりお高めになります。栄養面でみると、きびざらになる前段階の黒砂糖が最強です。
この黒砂糖、うまく活用すれば病気知らずになるんじゃないですかね??それこそ、病院行かなくてい一ジャン的な暮らしになったりして。
昔の人が長生きなのは、黒砂糖のおかげとも聞くし、最近の若者もお菓子やアイスクリームをもしゃもしゃ食べるくらいなら、与論島の黒砂糖を食べなさい!!!ヨロンアイスにはきびざら入ってるよ
きびざらを料理に使うと、うまみ成分が多いので、色が濃くなる、照りもよく出る、コクが出る、風味が強くなるといった特徴があります。
最近では、魚のにおいを消したり、鶏のむね肉をやわらかくしたり、といった予想外の効能があることもわかってきたそうです。
わたしは家では、白い砂糖はいっさい使っていません。料理もお菓子も全部、与論島のきびざらを愛用しております。
与論島から病人が消える日が来るかも
あー、くるまどうのさとうきびジュース飲みたくなってきた(*´∀`)♪
くるまどうのさとうきびジュースは、与論島に来たら絶対に飲むべき最強の健康的でおいしい飲み物である!!
コメントを残す