与論島で、究極の自給自足を体験する~鶏のさばきかた~

にわとりさんに感謝をこめて書きます。

 

うちには、けんか上等‼️軍鶏を含め、にわとりがたくさんいます。だんなさんの趣味でもありますが、

我が家では大事な食料にもなってくれます。

最初は、鶏がうんでくれる卵をいただきます。しかし、歳をとると人間と同じで、鶏も卵をうまなくなります。

 

そうなると、今度は鶏肉としていただいています。

 

今までも、何度もうちで鶏をさばいて、仲間を集めて、鶏鍋をしたり、鶏飯にしたりしていただいていたのですが、だんなとその仲間たちが鶏をさばいている間、わたしはいつもおにぎりを作ったりしていたので、最初から最後までじっくりと鶏をさばくところを見たことはありませんでした。

 

しかし、今回。

助っ人が誰もいない( ;∀;)

て、ゆーわけで。

生まれて初めて、自分の手で鶏をさばく、という貴重な経験をしました。

 

目次

与論島に移住して、生まれて初めて、自分の手で鶏をさばく。

 

 

 

今までも、自分のうちにいた鶏を食べることは何度もありましたが、自分でさばくのは本当に初体験。

多分、ふつうの女のひとは怖くてできないひとが多いかと思いますが、わたしはあまり恐怖心はなかったです。

さて、

 

まず最初に鶏をしめないといけません。

しめる過程は読んであまりいい気分はしないと思いますが、あえて、ザックリ書きますと、

①頸動脈を切る

②さかさにつるして、血抜きをする

 

ここまでは、だんなさんにやってもらいました。とゆーか、気づいたらもう終わってました。

 

ここが命の大切さを知る上で最初に大切なところなのですが。

 

そして、

ここからはわたしの出番。一つ一つ教えてもらいながら鶏をさばいていきます。

 

まず、毛を全部キレイにとらないといけないので、鶏を丸ごと熱湯に入れます。そして、熱くなったらお湯から取り出して急いで毛をむしりとります。スピード勝負です。

熱湯につけると毛がキレイにとれます。ひょいひょい抜けて、きれいな素肌が見えてきます。

見た目が、鶏から鶏肉に変わる瞬間です。

 

そして、バーナーで表面を菌が繁殖しないようにあぶります。

そして、ここからが本番です。

解体作業開始!!!

 

まずは、脚の関節に包丁を入れて腱を切ります。だんな2秒、嫁2分。うまく切れると感触でわかるんですが、そこまでいくのが難しい。包丁を入れる方向もよくわからない。

7年間使っているだんな愛用のナイフの切れ味も怖いし、初めてだからちょいビビりもありました。実は、魚もさばいたことないです。

腱が上手に切れたら脚をもぎます。(もぐって分かりますか?方言ですか??)

 

次にももの付け根に切れ目を入れて脱臼させてひっくり返します。

そして、これから解体しやすいように背中の皮に十字に切れ目を入れます。

それから、もも肉の付け根の腱を切ってもも肉を取り外します。この腱を切るのが本当にポイントで、どこの部位もここさえ上手に切れればスムーズに仕事が進みますが、わたしは不器用なのでうまくいかない。体の仕組みすらよくわからんし。

鶏の生態を知り尽くしているだんなさんは、早いです。あっとゆーま。キャリアがちがいますね!!

ここまでくると、完全に鶏のもも肉になりました。これが2本。ピンク色でとてもキレイです。黄色い部分は脂肪です。ここがおいしいポイントだそうです。

 

次に、人間でいう肩甲骨部分の腱を切ります。ここを探すのが一番難しかったです。

内臓を傷つけてしまうと、肉が汚染されてしまうので傷つけないように注意しないといけません。

うまく腱が切れたら思いっきりひっぱると、むね肉がとれます。うまくはがせると気持ちいです。そう、なんか骨から肉をはがすような感覚でさばいていきます。

今度はささみです。

ささみは胸骨にくっついていますが、ここでも腱を切ってひっぱります。

これが、あら不思議( ゚□゚)

今までけっこう苦労したのに、さくっとはがれました。すると、よく見るささみ肉です。市販のささみ肉にも白い部分ついてますね。あれが腱です。

こうやって自分でやってみると、お店で売っている鶏肉の部位がよくわかるので勉強になります。

 

やってみると、一羽からとれる肉部分は少ないんだなとしみじみ思いました。大事に食べなきゃ。

1羽からこれだけとれます。

 

そして、だんなと二人。黙々とさばきました。

初めてのわりには上手だとほめられました。わたしは2羽さばきました。

二人であわせて、6羽さばいたのでけっこうな量になりましたよ!!でっかいボール大盛り。

新鮮な肉はあまりおいしくないそうなので、2日くらい冷蔵庫で熟成させてから食べるのがよいそうです。

 

にわとりを自分でさばいてみて感じた事。

 

普段は、お店でもう鶏肉になった状態で手にするのが普通です。その肉が生きていたときを思う事はほとんどありません。

肉は、肉でしかありませんでした。

肉である事が当たり前の暮らしの中で、

今回、自分で、自分の手でさっきまで生きていた鶏をさばいてみて、大切な命を自分たちがいただいているということがはっきり実感できます。

罪悪感とか、かわいそうとか、いろいろ意見はあるかもしれませんが、

自分でやってみると命に感謝する気持ちが大きくなります。

 

今回は子供たちは家にいなかったので見ていませんが、食べ物に対する感謝の気持ちを持ってほしいので、これはぜひ!次回見せたいと思います。

 

自給自足に憧れている人も多くいらっしゃると思いますが、こうやって生き物を食べているという事実と感謝を知る事はとても貴重で、大事な事だと思います。

将来的に、与論島でこんな自給自足体験ができるようにしたいというのがだんなさんの夢です。与論島でも、自分で鶏をさばいて食べてる人、あまりいないはず・・・。

うちも年がら年中、鶏をさばいているわけではないですが、興味のあるかたはぜひ、声をかけてみてください。本当に貴重な体験ができます。

 

さて、どうやって食べるのか???

 

1羽分は、お隣さんにおすそ分けしたのですが、

「どうやって食べたらいいいの??」

と聞かれて、何も答えられなかったワタシ。

そういえば、今までも自分ちの鶏食べてはいたけど、料理はいつもひとまかせでした。

まぁ、普通のもも肉、むね肉、ささみ肉として調理してもらえればいいんでしょうけど。

それは、料理上手なお隣さんにおまかせします。逆にお呼ばれしたいくらいです。

 

わたしはとゆーと、今回もいつもどおり、ひとまかせにしようと思いまして、

ばあちゃんに残り全部渡して料理してもらうことにしました。

 

何日か後には、ばあちゃん特製の鶏飯と鶏汁になる予定です。

これがまた、めちゃくちゃおいしくて子供たちも大好きメニューです。何杯もおかわりしますよ☆そういえば最近、鶏飯食べてなかったもんな~。楽しみだな~。

 

 

ではこれからもずっと、すべての食べ物に

感謝を忘れずに、

 

いただきます!!!

 

『いただきます』はただの食前のあいさつではなく、もらうの食事に携わってくれたみなさんへの感謝と、食材への感謝の気持ちであり、生命の尊厳に敬意を表し、その命をいただくことに感謝して「生命をいただきます」という意味だそうです。

 

ちなみに、『ごちそうさま』は、いろいろと大変な思いをして食事を準備してくれた方への感謝をこめた言葉。

 

日本では、この食前食後のあいさつが当たり前のようですが、こんなあいさつがない国もたくさんあり、英語にも、他の言語にも『いただきます』に相当する言葉はないそうです。

 

わたしたちも当たり前だから言うんではなく、きちんと意味を知って『いただきます』『ごちそうさま』と言えるようにありたいものですね。

 

もう一度、感謝をこめて、

いただきます‼️

 

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

【人見知り与論島全力案内人】 22歳、初めて訪れた与論島に運命を感じて、26歳で山口県から与論島に移住→そのまま、結婚してかーちゃんになっちゃった!! ワイン大好きぴちぴちのアラフォー薬剤師。 与論島の旅行や移住、田舎暮らしについてブログで全力発信中。 ツイッター、インスタグラムもやっています。