最近はぼちぼち島人として認識されてきたのか、聞かれることは減ってきましたが、
わたしのことをあまり知らない人に出会ったときよく聞かれることがあります。
「何で与論島に来たのか?」
わたしが与論島に来て、今もまだここで住んでいる理由は、一言で書くと
『与論島に一目ぼれして住んでみたら、いつのまにか結婚して永住することになっておった。』
です。
10年住んでみて、確かに不便さや、めんどくささを感じる部分も少々見当たりますが、そこはまぁ、わたしの適当能力でカバーできる範囲内です。それ以上に、住みにくい、与論島から出て行きたいと思うことも今までないので、わたしには与論島が合っているんだろうなと思ってます。
目次
与論島に残りたい人。
与論島に移住してきた人は、大体、与論島にずっと住みたいと思っている人が多いようです。
ずっと、すみたかったけれど、たまたま結婚したお相手が与論島のひとじゃなかったので、与論島から出て行ってしまったひともちらほらおりますが、久しぶりに会ったら、「やっぱり与論島に住みたい」と言っていました。期限付きで、与論島に仕事に来た人も居心地のよさにずっと住みたいと思う人も多いみたいです。
長らく住んでいる人は、与論島が好きで住んでいるだろうからそうなんでしょうが、長く住んでも、そんなに暮らせない理由もないみたいです。
田舎暮らしって、やってみるとそこまで田舎暮らしでもないんですよね~。
実は、ネットもつながっているし、スマホだって森の奥でもなければ、ほとんどの場所で使えるんだから。
欲しいものがあっても、在庫とお金さえあれば、家まで送ってもらえるのだから、都会でわざわざお店まで行って買い物をしているひとよりよっぽど効率的かもしれません。余計なものも買わないようになるし。
まわりのひとがわずらわしいときもあるけど、さみしがりやさんは、かまってくれるひとが都会より多い与論島に、自分の居場所を見つけたような気分になれて居心地がいいのもあるかもしれません。
わたしのように、与論島に移住してきてから、結婚する事になったひとも大勢います。自分の職場にも何人かいますが、特に与論島から出て行きたいという話はほとんど聞かないから、その人にとっていい環境なんでしょうな~。
観察していると、旅人の嫁さんは、与論島の家庭では主導権を握れるような傾向があるので、居心地いいのかもしれませんね。
わたしの場合は、主導権は握っていませんが、都合の悪い話は聞こえないし、忘れるか、なかったことにしているので居心地はいいですね。これが、自分がもし今でも山口の実家に住んでいたら、むかつく事をまともに受け止めて、毎日かーちゃんとケンカして暮らしていたんじゃないかと思うとゾッとします。家にほとんどいなかったかも。40歳前にもなって不良になっていたはず。
血のつながらない家族だからこそ、腹立つ事も腹が立たない気がする。
山口のかーちゃんとは離れて暮らして、たまに会って、けんかするくらいの関係性がいいです。ケンカするときは、恐ろしいほどの大ゲンカになるんですけど・・・
とゆーわけで、わたしと同じような境遇の方は、あまり与論島から出て行きたいという話は聞かないですね。
移住してきたけどやっぱり与論島は合わないと思った人は、すぐに島から出てしまっていて、お知り合いにもなっていないのかもしれません。
最近は、与論島出身の若者が与論島に帰ってきたがってたり、高校を卒業しても与論島から出て行きたくないと考えている若者も多いみたいです。与論島愛がすばらしいなと思いますが、わたし個人の意見としましては、いっぺん与論島の外の暮らしを経験してみてから、それも大学生で親に養われての暮らしではなく、社会人として暮らしてみてから、それでも与論島に帰って来たいのなら帰って来ればいいんじゃないかと思うのです。精神的に強くなって帰ってきて欲しい。
自分の子供は、もう小さいうちから自分で生きていけるように、お金の稼ぐ方法を勉強してほしいと、とーちゃんが一生懸命教えています。子供も、好きなものがからんでいるので、おもしろいのか一生懸命やってます。わたしはよく商売の仕組みわからないので、うまくいってるのかよくわかりません。
そして、娘はなぜかギャンブルを教えられていました・・・・将来、セレブになるのだろうか??ギャンブラー???
今は昔と違って(わたしと違って??)、独身でも家族の反対とかあまりないみたいで、どんどん移住してきてくれていて、島の暮らしに溶け込んでいる人がたくさんいるようです。
理解のある親が増えているのはうらやましいような、
じつは、昭和なうちの実家のようなうるさい親がいいのか・・・・
時代はくるくる変わります。
与論島から出て行きたい人。
不思議な事に、さっきも書きましたが10年間与論島に住んでみて、もうそろそろ与論島から出て行きたいと思ったことは奇跡的に一度もありません。
家出したいと思ったことなら何回もありますが、与論島内には行く場所がないのであきらめて今も自分ちにいます。
「実家に帰らせていただきます!!」
と言ったこともないですが、実家に逃げるお金があるなら、どこか温泉でも行ってリフレッシュしてから与論島に帰ってくるつもりです。
自分がそうだからか、与論島にずっと住みたい人の話を聞くことのほうが多いのですが、やっぱり、与論島から出て行きたいと思っている人もいます。
わたしが、独身だったらもう10年たっているし、もしかしたらどこかに行っているかもしれません。外国もアリですね。
わたしが、出て行こうと思わないのはやっぱり家族の存在が大きいです。
与論島出身のひとは、与論島から出て行きたいと思ってるひとがわりかし多い気がします。特に女の人。
男の人が、与論島から出たいって言ってるのほとんど聞いたことないかもしれない・・・それは、責任感からか、誰かが何でもやってくれる楽チンさからか・・・
そういえば、与論島に帰ってきたいと考えてる人も男の人のほうが断然多いです。家を継がないといけないとか、親が心配だとか表向きな理由をよく聞くけど、じつはなにかしら裏事情もあるのかもしれないですね~。男の人は、やっぱりお母さんが好きなんですよね。
ま、ある程度の生きる技を身につけて帰ってくるほうがよかろうとは思いますが・・・
与論島から出て行きたい人が悩むのは、やっぱり、島というせまいコミュニティーのなかでの人間関係です。特に、多すぎる親戚。友達同士の集まりは呼ばれなくてもほいほい行って楽しいですが、親戚づきあいはなかなか気を使います。
誰が親戚か分かりません。
言動にも気を使います。
うわさばなしはすぐ広まります。
わたしも、最初与論島で働くとき、あの人は誰々の親戚だから注意したほうがいとの助言を受けました。今では、そのひとも遠い親戚・・・もう、島人全部親戚状態。
だから、さみしがりやにはありがたい与論島。
精神的に、経済的に自立できているけど、家族のしがらみがある人にとっては、出て行きたい与論島。
これは、与論島でなくても、わたしが実家からずっと出て行きたかった気持ちと同じだと思います。与論島だからといって、どうこうの話じゃない。
なにもかも、『しがらみ』という言葉で表される、切っても切れない関係を見た目だけでも遠くに離れたいという気持ちは分からなくもないです。
だからといって、簡単に出て行けないのが与論島。
これもまた、しがらみによるものか、はたまた、出て行く勇気がないだけなのか・・・・
与論島に旅行したい人。
こちらは、いつでも大歓迎!!!
青い海、ざわわのさとうきび畑、牛、やぎ、陽気な島人。
くらいしかないですが、あなたの心を癒してくれる事間違いなし!!
そして、そのまま、『与論島に残りたい人』になってもらえると、嬉しいかな~ヽ(*´∀`)ノ♪
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