こんにちは。
はなアンニャー(@hanadeso3)です。
与論空港には、いろいろなパンフレットが置いてあるので、見ていると楽しいのですが、ある日、こんな冊子を見つけました。
与論島の、茶花小学校の5年生(4月から6年生)が作った、与論島の海を守りたい!という思いが込められたパンフレットです。
最近、与論島内のいたるところに、手作りのゴミ箱が設置してあるのは知っていますか?
このゴミ箱は、与論島出身の青年が考案したものだそうです。
こちらの製作にもこの子供たちが関わっていて、女子が作ったのが茶花海岸に、男子が作ったのがウドノスビーチに設置してあります。
ちなみにこのゴミ箱は、
海で拾ったごみを入れるゴミ箱であって、家庭ごみを入れる箱ではありません!!!!
そして、ゴミ箱ではなく、『拾い箱』と呼ばれています。
前から思っていましたが、与論島には、あまりゴミが落ちていません。
だからといって、その辺にゴミ箱があるわけではありません。
わたしが思うに、ゴミ箱があるからゴミが出るんだ!と思って、家はゴミ箱をひとつだけにしています。
そうすれば、みんなゴミをそこに捨てるので、あまりゴミが出なくなりました。
ですが、海のゴミは、そこで暮らす人が出すゴミではなく、よそから流れてくるゴミなのです。
それを止めることは、海が流れている限り、できません。
そのゴミを捨てるための、拾い箱です。
島中に置かれているので探してみるのも与論島の旅の楽しみなので、ぜひ探してみてください。
拾い箱に関する記事をみつけたので、くわしくはこちらをご覧ください。
1人で始めたごみ拾い…今では島全体に広がる Uターン男性が考案「拾い箱」 鹿児島・与論島
そんなわけで、今回はこのパンフレットと取り組みについての紹介です。
目次
ゴミのないきれいな海を守るための与論町民の取り組み
正直、こんなパンフレットがなければ、与論町の人たちがどんな取り組みをしているのかなんて、知りもしなかったやもしれません。
さっきも書きましたが、
わたしは、与論島に来るようになってからずっと、
と思っていました。
だけど、海に行くと、よその国からの漂流物がたくさんあります。外国の文字が書かれたペットボトルやらが多いですね。
これ、拾っても拾ってもよそから流れてくるやつなんで、拾っても拾ってもまた流れてくるんですよね・・・・
さっきの拾い箱は、そんな海のごみを捨てるためのものです。
マイリトルポケット
最近は、こんなかわいいものも与論町のごみをなくすために作られています。
こちらも、拾い箱を考えたひとが作ったものです。
こちら、裏側。
かわいいですよね!!!
先日、ヨロン島観光協会で見つけました。あまりにかわいいので有料かと思っていたら、まさかの無料。
そして、なにか与論島のお土産でも入れて帰る袋かと思ったら、なんとゴミ袋でした。
主にタバコの吸殻入れとして、作られたのですが、あまりにもかわいいので、サンゴやシーグラス、星砂を入れて持って帰るひとが多いそうです。
中身が洗えるので、何度でも繰り返し使えるのがポイント!!
エコですね。
数量には限りがあるので、ほしい人はお早めに!
365日ごみ拾い
与論島には、『海謝美』と書いてウンジャミさんというグループがあります。
海謝美というのは、昔あった海の神様をお迎えするお祭りの名前に由来しているそうです。
与論島では、この方たちが天気が悪い日を除けば、ほぼ毎日海岸でごみ拾いをしてくれているんです。
毎朝、6時半から開始。
いままで、与論島すべての海岸を15周もまわっているとか!!すごいです。
わたしは参加したことがないですが、島人だけでなく、観光客のみなさんも多く参加されているようです。
リピーターの人たちは、まるでそれが日課のようです。
いつ、どこで集まっているかは毎日更新されます。宿のひとなどに聞いてみましょう。
海岸に流れ着くごみは、主にペットボトル、プラスチック、発泡スチロール、ブイなど。
それも、自然に戻ることはなく、害にしかならないものたち。
ひとつ拾うだけで、たくさんの海の生き物を救うのです!!
ほとんどが中国や韓国、台湾、東南アジアなどから流れてきています。
逆に日本から流したものは、太平洋、アメリカ西海岸、ハワイ、カナダに流れていくのだそうです。
自分が流したものは、自分の手の届かないところまで流れて、別の国の人に迷惑をかけているんです。
怖いですよね・・・・海にごみを捨てるのは絶対にやめましょう!!
捨てるのではなく、拾うことを習慣にしましょう!!
海岸からごみがなくなる日が来てほしいですよね。
子供たちもやっているエコ活動。大人がやらなくてどーする!?
パンフレットには、子供たちが実際に行っている、エコ活動の内容ものっていました。
参考になるものばかりだったでので、紹介します。
みかんの皮で食器を洗う
油を海に少しでも流さないようにするために、みかんの皮で食器を洗うといいそうです。
初耳です。
ちなみに、裏の白いほうで洗います。
調べてみると、みかんの皮の白い部分でお皿をこすると、かなり油汚れがとれるそうです。
洗剤の量が少なくて済むので、超エコなことが判明しました。
みかんの皮には、天然の油が含まれていて、そのなかにリモネン、ペクチン、クエン酸などの成分があり、その成分には汚れを落とす、つやを出す、においを取るといった効果があるのです!!
そのままでも使えますが、洗剤にすると応用がきいて、もっと便利になります。
みかんの皮洗剤・・・水400ccに対し、みかんの皮4個分をちぎって鍋に入れ、15分ほど煮る。さめたらざるでこし、スプレー容器に入れて出来上がり。
ガス台まわりの油汚れ落とし、革製品のつや出し、畳の黄ばみ落とし、フローリングのつや出し、浴槽洗い、落書き落とし、靴磨き、金属磨き、におい取りなど、さまざまなところで役に立ちます!!!!
みかんの皮、あなどるがごとしです!
使い終わったみかんの皮は肥料として再利用!!ごみにはしません!!!!
他には、給食でパンとシチューが出たときは、パンで食器についたシチューをきれいに拭きとる。と言った子供ならではのエコ活動もありました。
要は、食器についた汚れをできるだけ落としてから洗うのが、洗剤を減らすポイントなんです。
アクリルたわしを使って皿洗い
アクリルたわしで食器洗いをすると、洗剤が必要ありません。
アクリル毛糸は、特有の細い繊維が、汚れを取り込んで落としてくれます。
見た目もかわいいので、キッチンが明るくなります。
自分でも簡単に作れるのもいいですよね。
リサイクル
与論島にもリサイクルショップが何軒かありますが、子供たちの言うリサイクルはちょっと違います。
息子の友達が作ったガチャガチャ、これはリサイクルだったようです。
これはかなり、すごいなーと思って見ておりましたが、これはごみになるのでは・・・?と心が汚れた大人は思って見てました。
理科の実験で作った乾電池と電磁石を使って、海の鉄くず拾いもしたそうです。
空き缶やくぎが簡単に拾えるのだそうですよ。
与論島の海を守るのは若者たち!
自分たちは、与論島の海を見るたんびに、
と感動するものです。
が、50代以上の与論島民のみなさんから見ると、
子供たちのアンケート結果によると、与論島に旅行に来る人はほとんどのひとが海や自然を目的に来ていることがわかりました。
特に、海に行きたくて与論島を訪れています。
子供たちは、生まれたときから、この与論島のきれいな海を見て育っています。
そして、子供たちは与論島の海が大好きで、いつまでもきれいなままであってほしいと願っているんです。
パンフレットは2種類ありましたが、とても上手に良く調べて作られています。
とても楽しく読める内容になっていますので、ぜひご覧ください!!
毎年、小学5年生が新しいものを自分たちで考えて作っているようです。
うちの息子氏も作ったようです。
毎年、与論島に帰ってくる楽しみに、このパンフレットも仲間入りしてくれると嬉しいです。
与論島だけでなく、どこでも同じですが、できることからコツコツと、ちりも積もれば山となる。
ひとりひとりが意識して、ごみを捨てない、ごみは拾うを当たり前のこととして、暮らしていけるようにしたいです。
それをやっていくのは、これからのひとたちだぞ!!!
このパンフレットは、与論空港に置いてあります。
見つけたひとはぜひ、中を読んでみてください。
とっても、しっかりと調べてあって、きれいにまとめてあります。