さて、最近、家で無駄な時間を過ごすひとから読書家に転身したはなアンニャーです。
ひきこもりをして、精神の修行というテイで、2月は読書月間となっております。
とゆーわけで、最近話題になっている『君たちはどう生きるか』を子供に小学校の図書館で借りてきてもらって、さっそく読んでみました。
うちもそうなんですが、子供のあいだでも、かーちゃんに
「学校で借りてきて!」
と頼まれた人が多いようです。オトナが読みたがっている!!
予約して、息子が借りてくるまでだいぶ時間がかかりました。相当、人気の本のようです。
さて、君たちはどう生きるか。
わたしは、どう生きていこうか、よく考えてみようと思います。
目次
君たちはどう生きるか、ってどんな本?
漫画です。いや、じつは漫画でもない。
この『君たちはどう生きるか』というのは、80年も前に吉野源三郎さんという児童文学者のひとが書いた小説を、今を生きる若い漫画家さん、羽賀翔一さんという方が漫画にしたものだそうです。
80年も昔のものが、今支持されているといことは、時代が変わっても、人間の根本的な大事な部分は変わらないということですね。
ざっと内容を説明すると、(まじでざっと)
父親を亡くしたコペル少年(あだな)が、毎日の出来事からいろんなことを考えたり感じたことを書いていく上で、自分という人間がどんな存在で、どうすればいいのかを考えていく、そしてどう生きるかを、おじさんとの交換日記的なノートにつづっていくというお話です。
余談ですが、昔、長男が小学生になったばかりのとき、登校拒否になりました。
わたしも仕事を休めるわけでもないので、交換日記をすることにしました。特になんだというわけでもないんですが、しばらく交換日記を続けていると、いろいろ話してくれるようにもなり、元気に学校に行くようになりました。字を書く練習にもなるしね。
子供が悩んでいるときに、交換日記ってぜひ、おススメです。
さて、話を戻します。
物語は、漫画で進んでいきますが、
コペル君とおじさんがノートに書いた部分だけは、漫画ではなく、書いた文章がそっくりそのままノートに書いたようにしてあります。
正直、うちの小学校低学年の子供たちには読めないだろう漢字も多いし、内容も、ちと難しいのではないかしら?漫画部分だけなら、子供でもわかる内容です。でも、そこを読むだけでも、いいと思う!!
児童文学書というジャンルの本ですが、子供だけでなく、大人が読んでもはっとさせられることが多く、
今、自分何してんだ!?と毎日を反省したくもなり、前向きにもなれる本です。
正直、自己啓発本はあまり興味がないのですが、この本は漫画仕立てだし、子供目線なので、はっとさせられるところがいっぱいあります。
与論島で、自分はどう生きるか
では、わたしなりの読書感想文を書いてみます。
影響されたくないから、他の人のレビューはいっさい読みません。解釈、間違ってるかもしれません。ケド、自分の思ったこと書きます。
この本で、コペル君は自分がこの世界を作っている全部のなかの一部=分子である事に気づきます。
すると、自分をとりまくすべてのもの、食べ物から着るもの、衣食住に関わる事すべてがものすごい多くの人間がいて成り立つものであると、けっこう序盤に気づいてしまう、天才少年ぶりです。こんなこと考えた事もないわ!!
ほとんどの人間が、自分を中心にして生きているけれど、そこには中心はなくて、いろいろな角度から見なければいけない。いろんなものが結びついて世の中ができています。
例えば、小さい話ですが、
だから、誰かが誰かの文句を言ってるとき、それは片方から見たときのもので反対から見れば、また違う事が見えてくる。ふたりとも言い分がある。っちゅーやつですかな?うぅ、せまい話やな・・・
自分の生活の中では、こんなちっぽけなことでしか例え話ができないのが悲しいけど、いつも一方的な話だけ聞いて同調して、後から別の角度から見た話を聞いて、反省する事を繰り返しているので、最初から両方から見るようなクセをつけなければと思いました。
主観的から、客観的に見るように。
自分自身のことも。けっこう、これはわかってるつもりだったんだけど、できないんだよな。
ぱっと見だけじゃなく、その中身をきちんと見てから、自分で判断しないといけないということです。ここ、自分で判断するってことがポイントなんです。
人間て、どうしても流されてしまいやすいから、自分で決めきれないところがあるんですよね。
何かの決意もそう。
自分が決意した事も、誰かに
「それ、あぶないからやめたほうがいいんじゃない?」
と言われれば不安になる。そして、やっぱやめよかなってなる・・・
自分で考えて、自分で決める、そして行動する。
って、簡単なようで、けっこう難しい。
そして、すべての行動に意味があること。
後悔するってことは、本当なら自分はこうできたはずなのに、やらなかったことを悔やんでいる状態。
なんでできたのに、やらなかったのか。
元から自分にできないことなら、後悔なんかしない。
後悔したなら、自分がやってしまった、やらなかったことをきちんと認める。そして、それをごまかさずにそれを生かすことが一番大切。
ちゃんと認める。
できてないよな・・・自分は言い訳ばかり言ってる。
そして、失敗も後悔も、何かにつながる意味がある。
存在だけじゃなく、行動も全部の一部だと理解すれば、毎日を無駄に生きてる暇はない!!って思うんですけどね。それを継続できるかできないか。なんですよ。
読み返せば、読み返すほど何かをはっ!!とさせられる本
なんと言ったらいいか、わかりませんが、この本の感想文を書こうと思って、また大事そうなところを何度も読み返してるんですが、
なんか、読むたびにもわっとひらめくような感覚になるんです。
すみません、他のひとみたいに上手に言い表せないですけど、
「あぁ、そうなのか・・・」
みたいな。
最初読んだときは、ほーってなるくらいの感じでしたが、何度も読むと、おやおや?これは!!ってなるんですよ。
なんか、自分が大学生のとき、苦手な分子薬学の勉強してて、なんかの拍子に、ぱっと理解できて、ぱぁぁぁってなる感覚と似てるんですよ。
ぱぁぁぁぁ!!!!!
漫画部分なら子供でも読めるので、そこだけでも読んでほしいです。ノート部分は、その経験をどういかすかを考えるお手伝いをしてくれる部分。
将来、そういえば、あれはこーゆーことだったのかってなればいいかな。
君たちはどう生きるか。まとめ。
まとめてみた。
・人間は、世の中の流れの一部であることを知る
・自分で経験して、自分で考え、行動すること
・人間同士みなつながっている、そして人間らしくつながることが大切
・人間が日々、生み出してる大きなものはなにか
・偉大な人間とは、自分の弱さに負けない人。自分が一生懸命がんばれば、知らないうちに人を幸せにできる人間になる
・過ち、後悔をきちんと認めて、そこから立ち上がること
今日を一生懸命生きること。
コレに尽きますな。
ちょっと小話。
この本を最初に読んだとき、コペル君とおじさんの関係性がよくわからなくて、
おじさんが死んだとーちゃんの弟かと思って読んでたから、死んだにーちゃんの奥さん、すなわち未亡人になった義理の姉さんに恋心を抱く青年かと思ってました。
なのに、途中、死んだとーちゃんのことを苗字で呼んでるからあれ??
あんた誰よ?
って、なって何回も読んで、かーちゃんの本当の弟だということが判明しました。最初からおじさんて呼んでるのに、そこ盲点だった。
とゆーか、こんな深読みする下衆な自分をぶん殴りたい。
もっと、深読みするとこいっぱいあるだろうによ・・・・
こないだの、映画『めがね』を観た時の感想文についても、だんなさんにダメ出しをくらったんですが、どうやら、わたしの感想文では内容がさっぱりわからないらしい。
確かに、自分で書いていてもよくわからない・・・
見ないと分からないから見ないといけなくなる新しい戦法か!?と言われました・・・
いや、なんと内容を説明すればいいかわからない『めがね』でもあったと思うんだけど!!
この本も同じ事言われるわ。絶対。
これ、正直言っちゃうと、
自分で読んだほうが絶対いいです!!
自分で読んでから、
君たちはどう生きるか
その答えは、人それぞれ今から見つけていくんです。自分で。考えて、間違えて、認めて、また考えて・・・
コメントを残す