与論島を空から見てみよう!サンゴの不思議と白化現象を実感する。

なかなかできない与論島~那覇の日帰りの旅に行ってまいりました。

日帰り出張で、三ヶ月に一回の与論島~那覇に行って帰ってきました。

この出張は、沖縄や近辺の離島の感染対策の係のひとが集まって、いま流行りの感染症についてや、その予防法についてなどの情報交換をしながら、地域で連携していこうという会議に参加するためです。

正直な話、専門用語だらけでちんぷんかんぷんですが、沖縄ではインフルエンザが年がら年中流行っていて大変な話や、外国人観光客さんがたくさん来てるから大変な話やら、なかなか興味深い話題がいっぱいです。与論島でもインフルエンザは寒い冬には流行らずに、なぜか暑い夏に流行ったりするので不思議です。

 

この出張、セスナに乗って行くのですが、本日はそのセスナの窓から見た与論島の海について書いてみました。

目次

セスナから見える与論島の海はキレイか?

 

空から見た与論島の海は真っ青です。キレイです。透明感があるので、浅い場所はサンゴまで見えます。

だけど、今日空から見た海は三ヶ月前とはちがう見え方をしていました。

サンゴに白い部分が多くて、なんとなく違和感を感じます。

なんか、サンゴにぶつぶつがいっぱいできてるみたい( ゚A゚ )

これがウワサのサンゴの白化現象というやつか実際、白化現象を見たことないのでこれが白化現象なのかはわかりませんが、なんだかヘン。

今年は異様に暑いわ、雨は降らないわ、台風は来ないわ( ´-`)サンゴにとって必要な自然の力が全然足りてないからなぁ・・・

人間にも、動物にも足りてないけど。

空から見た与論島はキレイなんだけど、昔から与論島の海を知っている人に聞くと、昔はもっともっと透明感が抜群で綺麗だったそうな。わたしも、つい最近、たまたま昔の与論島の写真集を見たけど、たしかに今よりもっと青くて透明な感じがした。

さて、与論島の海に何が起こっている?

 

サンゴの白化現象について

 

サンゴ礁の色は、緑、ピンク、いろんな色があるけど、この色はサンゴ自身の色ではなく、サンゴと一緒に暮らしている褐虫藻(かっちゅうそう)の色だそうです。

褐虫藻はサンゴから二酸化炭素をもらって光合成を行い、酸素や栄養を出します。それをまたサンゴがもらいます。ギブアンドテイクの関係ですね(*´∀`)♪

植物かと思ったら実は動物のサンゴは動けないので、褐虫藻のおかげで元気に暮らせるのです。

 

白化現象というのは、そのサンゴの大事な褐虫藻がいなくなっちゃった状態。サンゴがきれいに見えるのは褐虫藻がいるから。サンゴが元気にいられるのは褐虫藻がサンゴにごはんをくれるから。

だから、褐虫藻がいなくなるとサンゴは死んでしまうのです。栄養失調ですな。

褐虫藻がいなくなった原因は

①海水温の上昇

海水の温度が上がるとプランクトンが増えすぎて褐虫藻は光合成できなくなって、サンゴから離れてしまう。また、水温がある一定温度を越えても生きていられなくなります。褐虫藻がいなくなれば、サンゴは死にます。

今年は、海水をかき混ぜて水温を下げてくれる台風が全然来ないので、海はまるで温泉のようです。

②水質汚染

与論島の海だけ見るとあまりわかりませんが、与論島でも浜辺にはゴミがたくさん流れ着いています。海水が汚れるとナイーブなサンゴはストレスを感じてしまい、友達の褐虫藻を追い出してしまい、挙げ句のはてに自分も耐えられなくなって死んでしまいます。

③自然災害

自然災害のなかでも、台風は海水温を下げてくれる大事な存在です。

与論島には川がないので、海に淡水や土砂が流れ込んだりとかはあまりないですが、これもサンゴにとってはストレスの原因で、イラついて褐虫藻を追い出してしまいます。

 

と、こんな風にいろんな地球上の変化がサンゴを燃え尽き症候群にしてしまうのです。海の砂漠化とも言われています。

人間も反省するところ、いっぱいありますな( ; ゚Д゚)

 

 

サンゴと褐虫藻、さらに自分たちのためにもでとは?

 

サンゴは、ただの動物ではありません。

天然の防波堤です。

さらに、

サンゴは陸にある森林と同じ役割を持っているので海のなかに酸素を作り出しています。その酸素のおかげで海の生き物たちが、楽しく暮らせるのです(*´∀`)♪

だから、サンゴが死んでしまうと、海の生き物もいなくなり生態系がバランスを崩してしまう事態になってしまいます。

サンゴがいなくなれば、与論島の海の魅力もがた落ちです(;∀; )サンゴは与論島の観光業のタテヤクシャです。

サンゴが元気ならおいしいお魚もたくさん暮らせます。

サンゴ様様の与論島なのです

台風が来ないのは、人間が呼ぶわけにもいかないし、こればっかりは自然におまかせするしかありません。

だけど、人間がエコな暮らしを心がけて、二酸化炭素を増やさないように努力したり、ゴミをその辺にポイポイ捨てたりしないようにする。

そんな一人一人の心意気が大事なんです

サンゴに優しい日焼け止めもオーシャンマーケットにて絶賛発売中ですよ(*´・ω・`)b

 

 

 

今よりもっとキレイで元気な与論島の海を取り戻そう( ´ ▽ ` )ノ

 

★追加情報★

普通の白化現象とは別に、サンゴみずから白くなる謎の感染症ホワイトシンドロームというのもあるらしい。

どっちにしても、

サンゴさんはなかなかの感受性の持ち主らしい。大事にしないとね

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

【人見知り与論島全力案内人】 22歳、初めて訪れた与論島に運命を感じて、26歳で山口県から与論島に移住→そのまま、結婚してかーちゃんになっちゃった!! ワイン大好きぴちぴちのアラフォー薬剤師。 与論島の旅行や移住、田舎暮らしについてブログで全力発信中。 ツイッター、インスタグラムもやっています。