こんにちは。
与論町で、学校薬剤師をしている、はなアンニャー(@hanadeso3)です。
学校薬剤師のお仕事については、与論島、学校薬剤師のお仕事図鑑で詳しく書いております。
じつは、各学校では、1年に何回か学校保健委員会という保護者のひとが集まる委員会があります。
高校の保健委員会には、前任から出席していたのですが、
今までは小学校と中学校の保健委員会は、仕事を言い訳に、なんとなく避けてきました。
ちなみに、与論高校は県立、与論小中学校は町立なので、じつは管轄が違います。
今回、無職になったので、いろんなことにチャレンジしてみよう!
ということで、初めて与論小学校の保健委員会に出席してみることにしました。
そこで、聞き慣れない、『アサーショントレーニング』なるものの話を聞きました。
きっと、自分にも当てはまるひとがたくさんいると思われるので、記事にまとめてみました。
目次
アサーショントレーニングとは?
アサーションとは。
自分も相手も大切にする自己表現法
のことです。
最近の日本人はどうしても相手のことを気にしすぎて、『自分の気持ちを制限』してしまうひとが多いです。
特に、与論島のような小さなコミュニティーでありがちな、みんなに合わせないといけないと思い込んでいる感じでしょうか?
それを制限することなく、お互いを尊重しながら自己表現し、コミュニケーションをとることができれば、対人関係の悩みが解消されるのです。
コミュニケーションスキルには、3種類あります。
ノン・アサーティブ(非主張型)
自分よりも相手を優先し、自分を後回しにするタイプ。
ドラえもんでいう、のび太くんポジションです。
自分の意見を表現しなかったり、しそこなってしまうタイプ。
じつは、わたしもこのタイプで、あまり自己主張はしないほうでした。与論島に来たら、せざるを得なくなったという自覚があります。
このタイプは、自己肯定感が低く、相手の気持ちや態度を考えてしまうため、自己主張できずに、自分のことを分かってもらえないという気持ちが残ってしまい、あとから文句や言い訳をしてしまいます。
結局、相手を思いやって・・・と言いますが、実際はその場だけ自分を守るためのコミュニケーションです。
アグレッシブ(攻撃的)
相手よりも自分の意見を優先するタイプ。
ドラえもんでは、ジャイアンです。
自分の意見ははっきり伝えるのですが、相手の気持ちは完全無視。自分の考えを押し付けます。
自分が一番、という思いが強く、勝つことにこだわり、攻撃的自己表現で自分勝手な行動をしたり、自分が優位になるように相手を操作します。
アサーティブ(攻撃型と非主張型の黄金率)
自分の気持ちを正直に表現でき、相手の意見も大切にするタイプ。
ドラえもんでいうと、しずかちゃんのような人です。
その場で、ふさわしい表現で率直に自分の意見を言います。
どちらも納得のいく結論を出そうとする理想的なタイプといえます。
親と子供のアサーショントレーニング
今回、学校では、親と子供の場合、
『子供を叱ることにより、親子関係が悪化しないよう、さわやかに叱るスキルを学ぼう!』という内容で、話を聞きました。
ある日、娘が友達と、花火大会に行きました。夜は9時半までに家に帰るように学校でも家でも決まっています。
が、娘は9時半過ぎても帰ってきません。
かーちゃんは心配でたまりません。
10時半すぎて、やっと帰ってきました。
さて、どうする???
こんな状況になったとき、我が家ではどうなるかシミュレーションしてみました。
→9時半。
→10時半。
→10時半すぎ。
ものすごい、こうなる光景が目に浮かびます・・・・
まじで、怒号飛び交う大ケンカが繰り広げられること間違いないですね。
わたしと娘は、完全に攻撃型タイプなので、衝突は避けられません。
しかし、これをアサーティブなコミュニケーションを使って、やってみます。
と、こんな風に、頭ごなしに怒るのではなく、さわやかに叱っています。
いつもどーりに、ギャー!!っと怒り狂っても、じつはそんなに効果はないんですって!!なんとなく、わかってはいたけど・・・
正直、わたしにはこれができる自信はまったくないですが、親子関係の悪化は防げそうですね。
アサーションコミュニケーションの具体的方法
相手のことも考えつつ、自分の意見もきちんと伝える、アサーティブは理想的なコミュニケーションです。
わたしも、どうしても自分が自分が!となってしまうので、気をつけたいところ・・・
ですが、これもうクセみたいなものなんですよね。自分の意見が言えないタイプのひとも同じです。
今さら、自分を変えることなんて・・・って、変えたほうがいいです!!
生きづらくなるなら、習慣を変えましょう!!
基本は、自己主張です。相手主体ではなく、自己を主体とした表現から入ります。自分を基準としてからコミュニケーションが始まるので円滑に話がすすむようになります。
You(あなた)ではなく、I(わたし)から始めるコミュニケーション
じつは、相手のことを考えていると思いきや、
『あなた』を主語にすると相手を責める口調になりやすいのです。
主語を『わたし』に変えると、自分の主張を相手を傷つけずに伝えられます。
You(あなた) (あなたは)いつもどうしてこんなに部屋を汚くするのか
I(わたし) (わたしは)あなたが部屋をいつもきれいにしてくれると助かる
攻撃的なわたしや娘は、主語を自分に置き換えることから始めるといいそうです。
気持ちを伝えることで主張しやすくなる
感情や今の気持ちを伝える表現を加えると、正直な意志が伝えやすくなります。
『~いていただけると助かります』
『~に困っています』
など、自己主張ができない人はこれからはじめましょう。
お願いの表現で、意見の対立回避
わたしがよくやる、『~すべきだ』『~しなさい』という断定、支配、命令的な主張ではなく、
『~してほしい』『~してください』というお願いの表現を使うことで、お互いの意見が違っても話し合いの余地が生まれます。
けど、わたし、いやみっぽく言ってしまいそうや・・・
否定的→肯定的な言葉に
『~できない』という否定の言葉で終わるのではなく、前向きな善処策を一緒に提案することで、相手は受け入れやすくなります。
『今は~できないけど、明日ならどうにかできそうですがどうですか?』という言い方です。
自分も相手もうまくいくコミュニケーションへ
アサーティブコミュニケーションは、親子関係だけでなく、職場でも役に立つコミュニケーションスキルです。
最初から、まるっと変えるのは難しいですが、少しずつ意識することで変わっていけるはずです。
与論島だけでなく、せまいコミュニティーではどうしても、自己主張できないで、相手に合わせてしまう傾向が見られます。
特に、学校とかもそうですよね。
わたしも、与論島に来るまでじつは、そんな感じで自分の言いたい事も言えない人間でした。
が、
与論島に来て、ちゃんと伝えないと伝わらない!!という現場に何度も遭遇して、最近は自己主張のしかたが、今までののび太タイプからジャイアンの攻撃型タイプに変わっていました。
今回、小学校でアサーショントレーニングの話を聞いて、はっとしました。
怒るときは、全部相手が悪いと決めつけて、頭ごなしに怒るの得意技でした。
話を聞いてるときは、怒って何が悪い!と、正直思ってましたけど、やっぱり相手の気持ちも大事なのに全然聞いてませんでした。
自己主張は忘れずに、相手のことも考えて話す。
ちょっと、お怒りになる前に、深呼吸して、アサーティブな話し方、こころがけよう!!