こんにちは。
はなアンニャー(@hanadeso3)です。
子どもの学校行事で、与論民俗村で昔ながらの黒糖作り体験をしてきました。
与論民俗村については、
与論島の与論民俗村は、PayPayが使えてビックリ仰天!オリジナルお土産も嬉しい!!
に詳しく書いております。
この与論民俗村では、いろいろな与論島の伝統的な暮らしを体験することができます。
のんびりした空間で、最後に出される漬物もおいしい。
菊さんのお話もとても興味深いものばかりです。
与論島のリピーターさんも多いですが、与論民俗村のリピーターさんもとても多いのです。
与論島らしいものもたくさんあるし、お茶や漬物もおいしいし、なんか落ち着く場所でもあるのです。
目次
日本の伝統を守り、体験もできる与論民俗村。
与論島にある製糖工場で作られているのは、きびざらです。
最近は、黒糖そのものを作る人はほとんどいません。なので、ここでできる体験はとても貴重なのです。
写真の道具は、サトウキビをしぼる道具です。これを牛がまわして、真ん中の歯車のようなものにはさんで、さとうきびをしぼっていました。
圧搾機という道具です。
この道具を動かすのは、牛も嫌がるほどの重労働だったようです。
この道具も与論民俗村にしかありません。
黒糖作りが与論島で始まったのは、江戸時代。わりと、与論島はおそい始まりだったそうですよ。
この黒糖作り体験ですが、与論町の3つの小学校では授業の一環として毎年行われていて、今回わたしも親子で参加しました。
1日がかりの作業になりますが、やってよかったと思えるとてもいい体験でした。
一般の方も、黒糖作りの体験ができます。
料金 1名様 3000円 サトウキビ持込の場合は、1名様2500円になります。
時間 4~5時間
最低催行人数 10名
実施期間 12月~3月末
実施できるのは、サトウキビの収穫が行われる期間のみとなりますが、海で泳げる季節でもないので、この黒糖作り体験はとてもおすすめです。
しかし、1人では催行されないので、卒業旅行などの団体さん限定の体験になります。
圧搾機を動かすのは、オトナでも大変です。
同じ時期に与論島に旅するひとなどを募って、島で集合して、一致団結して体験するのもいいかもしれません。
体験は、予約制ですので、事前に予約してください。
与論民俗村 電話番号 0997-97-2934
他の体験については、与論民俗村のホームページをご覧ください。
サトウキビ植えからキビカリまで全部体験する。
さて、今回の黒糖作りですが、与論町にある3小学校すべてで、授業の一環として行われています。
キビの苗植えから始まり、育てて、収穫も自分でやって、自分たちで収穫したサトウキビを使って黒糖を作るという、1年がかりのビッグプロジェクトなのです!
わたしも、今回、生まれて初めてのきびかりというものをしました。
前の日に、キビを倒してくれていたので、親子でキビをしぼれる状態にしていきました。
専用の鎌で、サトウキビの葉をはがしていきます。
サトウキビは、上のほうはあまり甘くないので、葉っぱの部分は牛などのエサになります。
根元に近いほど、甘みが強く、切り株?からはほんのり、甘い香りもしてきました。
たまに、軍手がべとべとになるサトウキビもありました。
よく見る、噛み付いたら甘い汁が飲めるはずです。
最後はこんな感じになったものを束ねていきます。
ネズミや虫に食べられている箇所もたくさんありましたが、黒糖つくりに必要な量は十分ありました。
次の日に、与論民俗村にサトウキビを持っていき、汁をしぼりました。
与論島は、冬でも暑い日はめちゃくちゃ暑いので、かなりの重労働でした。
軽く熱中症です。
親子で黒糖作り体験してみました。
写真の道具は、圧搾機と言われるサトウキビを搾る昔ながらの道具です。
牛が引っ張って、上の丸太を回すと、真ん中の歯車が回って、その間にサトウキビをはさんで搾っていきます。
今回は牛はいないので、人間が回しました。一人ではなかなか動きません。
子どもたちは楽しそうにまわしていました。
大人でも大変な作業でした。
絞って出てきたきび汁を布でこします。
思ったより、たくさん汁が出るのに驚きました。甘いにおいが広がります。
このきび汁を大きな鍋で煮詰めていきます。こちらも、昔ながらのかまどで煮詰めていきます。
この煮詰めるのにかかる時間が量にもよりますが、4時間~5時間かかります。
煮詰めながら、アクをとったり、薪を追加したりしないといけません。
また、ただ煮詰めるだけではだめで、石灰水をちょいちょい入れないと固まらないのだそうです。
最初は、さらさらの液体でした。
だんだん、泡立ってきて、ドロドロしてきます。
途中途中、飲ませてもらいました。
わたしは、サトウキビジュース大好きなので、美味しくいただいていたんですが、最後のほうは濃厚すぎて、おいしいけどたくさんは飲めなくなりました。
そして、形が作れるくらい固くなってきたら、火からおろして、かき混ぜながら冷やしていきます。
鍋のふちから固まっていくので、それをしゃもじでこさいでいきます。
ほどよく、かたくなってきたら、完全に固まる前にバットに流し込みます。
ちょっとだけ、ピーナッツやくるみと絡めて、子どもたちが大好きなサタ豆も作りました。
これ、めちゃくちゃ美味しかったです!!!
しばらく放置すると、きれいにかたまって黒糖になりました!
できた黒糖は、みんなで仲良く分け合いました。
今回は、けっこうたくさんきび汁がとれたので、黒糖の取り分は多めだったようです。
出来立ての黒糖は本当においしい。
与論島に住んでいるひとでも、今回作った純黒糖はなかなか食べられない貴重なものだそうです。
市販のものは、少し添加物が入っているものが多いようです。
たしかに、めちゃくちゃおいしかったのは間違いありません。
わたしも、与論島に来てから、おやつに黒糖をたまに食べるようになりましたが、当たり外れがありますね。
食感が違ったりとか。
黒糖はミネラル成分が豊富なおやつです。
お腹が痛いときに食べるとよいとも聞いています。
漁師さんが海に出るとき、必ず黒糖を持って行くんだとか。
白砂糖にしてしまうと栄養のほとんどがなくなってしまいますが、黒糖にはたくさんのミネラルやビタミンが含まれていて、
・疲労回復
・ダイエット時の効果促進
・美肌効果
・月経痛・冷え性
などにとてもよい効能があるのです。
黒糖には、カルシウム・マグネシウム・銅・亜鉛・などが含まれています。
黒糖は糖なので、カロリーは高めです。
が、黒糖に含まれるフェニルグルコシドという成分が、糖分の吸収を抑える働きがあると分かっており、逆にダイエットに効果があることが発見されました。
食べ物から脂肪分を吸収しにくくなり、体脂肪をおさえ、肥満解消につながります。
また、天然のオリゴ糖も含まれるので便秘にも良いとされています。
オリゴ糖には整腸作用があります。
また、コレステロール値を下げるオフタコサノールという成分も含まれています。
こんなに体にいいことずくめの黒糖ではありますが、食べすぎはやっぱりNG。
なんでも、摂りかたによって、薬にも毒にもなるのです。
黒糖は、油をたくさん使う料理に使うのがおすすめです。
黒糖は、島の暮らしに欠かせないもの。
そんな黒糖作りが、サトウキビから育てることができたことは、子供たちにとっても、大人にとってもとてもいい経験になりました。
与論島に移住していなかったらできない経験でもあったと思うし、こういった授業はいつまでも続いてほしいですね。
菊千代さんの芭蕉布が重要無形民俗文化財に指定に。
さて、黒糖作りとは違いますが、与論民俗村では芭蕉布織り体験もできます。
このたび、『与論島の芭蕉布製造技術』が国の重要無形民俗文化財に指定されることになりました。
与論島では、他に『与論十五夜踊り』も指定されています。
芭蕉布は、イトバショウという植物の繊維を原材料とした織物のことで、風通しがよく軽くてさらっとした肌触りで、暑い与論島で適した着物として愛用されていました。
与論島では、この芭蕉布製造を繊維から糸を作り織り上げるまでをすべて手作業でされています。使う道具も伝統的な昔ながらのものを使います。
そして、この工程で芭蕉布を作っているのは、この与論民俗村の菊千代さんと友子さんだけなのです。
わたしが与論民俗村に行ったときは、地域おこし協力隊の方が、芭蕉の繊維から糸を作るのを教えてもらっていました。
いつまでもなくなることなく、継承されていってほしい伝統ですね。
与論島に来たら、ぜひ芭蕉布織り体験もおすすめです。
自分で糸芭蕉の繊維を裂いて糸を作り、コースターを織り上げて持って帰ることができる体験
料金 2500円
時間 約2時間
体験可能人数 1~2人
完全予約制
このほかにも、草木染、木枕作り、玩具作りなどの体験もできます。
もう、全部やっちゃいたくなりますよー!!!
住所 鹿児島県大島郡与論町東区693-2
入場料 大人(中学生以上) 500円
小学生 300円
営業時間 9:00~18:00
定休日 不定休
駐車場 あり
電話番号 0997-97-2934
売店はPayPay使えます。